ウェブ集客は早く始めた方が<br>有利なのは本当か?

ウェブ集客は早く始めた方が
有利なのは本当か?

  • 公開日:2020/09/17
  • 更新日:2020/10/07
  • 投稿者:川田 叡司

回答の要約

ウェブ集客は早く始めるほどウェブの構造上、優位に立ちやすくなります。SEOに関連する要因や蓄積できるデータ量・質にも大きく影響する。わかりやすい所ではドメインの年数や流入キーワードデータの取得などが代表的です。

  • ホームページ制作
  • ウェブマーケティング

この回答の詳細は約 分で読めます。
文字)

ウェブ集客は早く始めるほどウェブサイトの構造上優位に立てるケースが多いです。

理由として挙げられる中でも下記3点が代表的でしょう。

  • 長く運営しているほど検索エンジンから評価される
  • 未成熟なインターネットは時間が経つほど法整備が整い、代わりに制限が増える
  • 初期の参入コストが増加傾向

長く運営しているほど
検索エンジンから評価される

最もわかりやすい事例として検索エンジンの評価、ここでは話を単純にするため検索結果に表示される順位だけを切り取って話を進めましょう。

検索順位を決定する評価基準の中にドメイン(弊社であればdoteq.jp)を長くインターネット上で運用した実績が評価の1つとして加味されます。ドメイン年齢やドメインエイジと呼ばれているもの。

Note

ドメインの契約期間と混同されている方がおられますが、そちらとは別物。『ドメイン登録時に長い契約期間で契約すると検索エンジンのランキングにも良い影響与えます』といった広告などを見ることがありますが、あれはセールストークですので気にしないようにしましょう。

もちろん、公開してからただ長ければ良いというものではありません。正しくウェブサイトを運用し続けてきていることが大事。数年にわたりしっかりと運営してきたサイトと、運営し始めたばかりのサイトでは残念ながら大きな差があります。

また、長く運用しているとウェブサイト内のコンテンツが充実し、多くのリンクを獲得、ユーザからの口コミやファンなども構築することができる。それらも全て含めて検索エンジンのプラス要因として働きます。新規サイトがここに追いつき、そして追い越すのは容易ではありません。

未成熟なインターネットは
時間が経つほど法整備が整い
代わりに制限が増える

インターネットはまだまだ歴史が浅く、そして、技術進歩がかなり早いので常に未成熟な状態で成長し続けています。そのためある程度技術が広まった後で法整備がついてくるような流れが多い。

わかりやすいものでは最近特に注目されているプライバシーの問題でしょう。

かなり以前になりますがウェブサイトに流入するユーザがどのようなキーワードで流入するか簡単に取得することができました。しかし現在では分析をするのに一工夫必要となり、ある程度専門的な知識を必要とします。また以前ほど明確にユーザと結びつけて分析することができなくなりました。

その当時にウェブサイトを公開しキーワード分析を行いながら改善を続けたウェブサイトが今よりも成長しやすかった事は容易に想像ができるでしょう。いちど良いポジションをとればある程度のキャッシュが流入するので改善資金も用意しやすい。そのため、ウェブサイトは良いポジションを取ってからそれを維持するのも大変ではありますが、新規公開後に良いポジションを取るまでの方が大変と言えます。

プライバシー問題は今現在もより厳しい制限がかかる方向で進んでおり、この方向が逆転する事は考えにくい現状です。

初期の参入コストが増加傾向

インターネットにホームページを公開しウェブ集客に参入する初期コストは高くなっている傾向にあります。

  • ホームページの製作費用
  • インターネット広告の出稿料

この辺が代表的です。

ホームページの製作費用の増加

ホームページの制作費用は初期のバブル期を過ぎて一旦安くなりましたが、その後増加傾向をたどっております。インターネットの技術革新が進み、それに伴い利用するユーザも成長したため、ホームページ制作に必要となる工数が増加しているから。

スマートフォンを含む数多くのデバイスへの対応、Googleが提供する推奨技術要件をクリアするための取り組み、低速な通信環境や通信容量全体を抑えるための技術導入、ユーザにより高い価値を提供するための充実したコンテンツの作成など数多くあります。

とにかく早く安く制作する目的を、低賃金区域の労働力を導入したり、専門的な知識を持った人間でなければわからない部分の工数を削減することで実現しているケースを見受けますが成果につながりにくい場合がほとんどです。

インターネット広告の出稿料

こちらの流れも顕著。リスティング広告の出稿単価がここ数年で倍以上に膨れ上がっているものも数多くあります。リスティング広告はうまく運用し継続的に新たな集客を呼び起こす役割もありますが、新規サイト公開時にはテストマーケティングを行うのにもよく利用されます。

公開してすぐはSEOの効果が現れにくく自然検索での流入が少ない。また取り組みを始めてから結果が出るまでに時間がかかります。そこでインターネット広告を活用し短期的にユーザを流入させ結果を見極める期間を初期に設けることが後々優位に働きやすい。

どうしても一件ずつの出稿単価が高くなるとテストマーケティングを行える期間や回数の限界値が低くなり不利。まだ単価がそこまで上昇していない業界やカテゴリにおいては早めにテストマーケティングを繰り返し、自然流入で良いポジションを取れるように進めていくことで中長期的に見て優位な戦い方ができるようになります。

ここまで下記の3項目は

  • 長く運営しているほど検索エンジンから評価される
  • 未成熟なインターネットは時間が経つほど法整備が整い、代わりに制限が増える
  • 初期の参入コストが増加傾向

主に新規参入サイトについて話を進めてきました。

そして、これらは新規参入だけに限らず本格的な運用改善の開始やリニューアルに関しても同じことがいえます。インターネットに限ったことではありませんが新しい技術や仕組みは、やはり早めに参入したところが有利になる傾向が強いですね。

注意事項

早ければ早い方が良いと言う話をしてきましたが1点注意があります。

それは焦って始めないこと!

上記内容は数ヶ月前に公開された競合サイトに追いつけないほど差ができるといったものではありません。もちろん数年単位で見ると大きな差となりますが。始める前にサイト構成やその後の運用戦略をしっかりと固め運用開始以降のロスを減らすための準備がまだできていないのであれば先にそちらを進めることがオススメです。

闇雲に進めてもうまくいく確率は低い。

ウェブサイトの基本はユーザに価値のある内容をわかりやすく提示すること。焦って準備不足のまま中途半端な内容を公開してしまうとサイトに訪れるユーザがそのコンテンツに興味を持つかどうか判定するための評価で悪い評価を受ける可能性もあります。

蓋然性が高くぶれないしっかりとしたウェブ戦略を最初に構築し、それに沿ったホームページを作成後、訪れるユーザに高い価値が提供できる状態で集客を開始しましょう。

ポイントは焦るのではなく効率よく早く進めること。

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